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耳を甘噛みされ、自分の口からありえない声が飛び出る 「ひぃ、やめ、やめろッ…く、」 「神谷…」 熱を帯びた声が耳を擽ぐり 耳の輪郭をなぞるように唇が這わせられ、犯すように耳の穴に舌が突き入れられると 「う、ぁ…」 体が跳ねた 気持ちが良過ぎて、回路がショートする 触られるだけでも体が言う事をきかなくなるのに、耳朶を噛まれ 熱い吐息と一緒に差し込まれた舌が、耳の奥を抜き差しするように蠢いて 眩暈が起きる 「ひっ、あぁ…無理、だっ、」 ぶん殴るッ そう思った手は乃木の腕にしがみつき 蹴り飛ばすッ と、意識したその足は乃木の腰に縋るように動き 乃木の腰振る動きに合わせて竿同士が擦り合い、下着の中を濡らしていく この行為を拒む事も出来ずに、反対に快感に溺れてしまう 鼓膜まで響くクチュクチュと粘膜を含んだ水音 舌の熱さに目を閉じれば、追いつかない気持ち良さに涙が溢れた 「ッ、く、ぅ…頼む、乃木もう…ッ」 止めてくれ、と言いたいのか イかせて欲しい、と言葉にしたかったのか ジンジンと熱を帯びたズボンの中で張り詰めるモノの限界が近くて、とにかく解放して欲しい その事しか考えられ無くなっていた俺は、いつの間に乃木の首に手を回し 足は無意識のうちに乃木の腰に絡ませ、引き寄せていた 「くッ、神谷…神谷、好きだ」 「ッ、…は?…く、ぁあッ」 耳元で囁く乃木の甘い声 ビクビクと脈打つ熱い昂りをイかせるが為、ズボン越しに上下に打ち付けてくる激しい腰づかいに それによって密着した乃木の硬く張り詰めたモノを擦り付けられる刺激に 「ッ、ぁ、イッ…く、ぁあああっ」 今まで感じた事がない甘美な高揚感に耐えられず 熱を放っていた

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