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③
「ハハハッこれはだな、神谷に殴られた」
「え?殴られたって委員長、神谷に何したんですかー?」
市の何気ない質問に、冷や汗が一気に吹き出す
今までの経験上、乃木という奴は空気の読めない馬鹿正直者
今すぐ止めないとヤバいッ
「ッ、乃木言うんじゃねー」
「神谷の泣き顔が可愛くてな、キスして擦り合わせてイったんだが…
その後も止まらなくてな、直に神谷のモノを触った途端に、殴られた」
「ッ、ッ!!!!」
コイツ、言いやがった…
止める間もなく、正直に答えやがったッ
まだ俺も鍛え方が足りないな、と笑う乃木に殺意を覚える
そう…
昨日、乃木に抱きつきイかされた後、ボーと頭が働かない俺に、再度舌を挿れてきた乃木は、あろう事か今度はシャツの中に手を入れてきた
胸、腹を撫で回し、そのまま下に降りた手はイって濡れた俺のモノを触り、終いには扱き出そうとした所で、怒りの鉄槌をお見舞いしたのだが
それをシレッと言うとか…
「…ぎ、乃木テメェエエエ死に晒せぇええッ」
「ハハハっ、神谷はやっぱり照れ屋だな。そこも可愛いが、俺にはもっと素直になっても良いぞ」
蹴りかかれば簡単にかわされ、さらに怒りが蓄積させられる
こっちの動きが分かるのか、右、左と繰り出した拳は笑いながら手のひらに包み込まれビクともしない
乃木と向かい合い膠着状態なところに…
「え?え?神谷…委員長に頂かれちゃったんですか?
神谷は委員長のモノで気持ち良くなって、自分から挿れたり、お尻だけでイけるぐらいに開発されて乳首咥えられると可愛いく鳴いちゃうおねだりネコちゃんになったんですかーーッ」
「誰がなるかぁあああああ!」
「それはまだだが、キスは好きなのか最後の方は神谷からも積極的に舌を絡めて来たぞ」
「なッ、な、う、嘘つくなゴラァアアアアッ」
今の状態で唯一攻撃できる箇所
体をのけぞらし、背筋を活かして頭突きを出す
その瞬間…
「ーッ、く、離せッ」
それすらも見透かされていたのか
俺の拳を包んでいた乃木の手がパッと離れ、今度は両肩をガッシリ掴んできた
反動をつけようとしていた所、止められまた体が動かなくなる
「ん?神谷、目が赤いな…お前はウサギになるつもりか?」
「は、はぁああ!?ウサギ!?つーか、離せ近づくんじゃねぇッ。てか、これは昨日テメェのせいで~ッくそっ!」
真剣に言ってる事は
ぶっ飛んでいて分からねぇが
それなのに真正面から目を覗き込まれると
落ち着かない
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