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④
昨日もそうだった
この目を見ていると、見られていると体温が上昇していく
「乃木、離せや!て、テメェ見てると、な、な、なんか、ど、動悸が激しくなるんだよ!」
さっきから耳に煩い程、心臓の音が激しい
こんな事になるのは初めてで
何がなんだか分からない
息が荒くなって、噛みまくりだし、顔まで熱くなっていく
「ヘェ~~」
そんな俺の状態を楽しそうに見ている市から気持ち悪い奇声
そして、目の前の乃木は何かを考えて
「そうか、それなら任せろ」
笑顔になったと思いきや
学ランの襟首が引っ張られ喉が詰まった
「ーーーッ!!!」
詰まったのは言葉だけじゃなかった
「うわぁ~~!!」
市のでけぇ声と、周りのやたらめったらうるせぇ悲鳴
いやそれよりも、何で乃木が近くにあるのか
そしてまたこの熱く柔らかい感触
鼻が擦れ合ってるいる意味は…
「~~ッ!!」
そう理解出来た時には
ヌルリと歯の間から差し入れられた乃木の舌に侵入を許してしまっていた
急いで頭を引くものの、乃木の右手によって固定された後頭部には力強い圧力が掛かり‥
角度を変えては深くなる
「ン、ッ‥‥ん」
舌が絡んで来て、腰が痺れるこの感じが昨日と同じで…
(それだけはゴメンだッ)
やっとの事、乃木の体を思いっきり弾き飛ばしす
「はっ、ハァ‥‥て、て、てててテメェ!!」
「神谷、治ったか?」
放される最後まで絡み付いた舌
留めとばかりに舌先を強く吸われ
チュルンっとエロく聞こえちまった音と、満足気な顔の乃木を見て
俺の発した言葉は情けねぇほど
ドモってしまっていた
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