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ザワザワと周りが有り得ねぇ程うるさいが 1番うるさいのは、自分自身の心臓 「まだ治ってないのか?ほら、止めてやるから口を出せ」 「は?はぁあああ!?何言って…」 「だから、しゃっくりなんだろ? しゃっくりを止めるには息を止めるのが1番だからな。ハハハッ、礼は存分にしてくれ!」 乃木は相変わらずで話しが神の領域までイっちまってて 益々俺を混乱させやがる だが、その混乱をさらに掻き回す奴がもう1人   「やっぱり…やっぱり神谷はもうおケツに挿れないとイケないドエロい体になったんですね。 今のキスだって気持ちよさそうな顔しているし…あぁーー神谷の処女は委員長に奪われちゃってんですねーーーッ」 「だからヤラれてねぇえええ!」 「だって昨日、委員長とキスしてイったんですよね。気持ち良かったんですよね、て事はもう神谷は乳首を舐められて吸われるだけで、イきまくりのネコちゃんにー…」 「ッから、キスしてイッたはイったが、なんでそれがヤられたになるんだゴラァアアッ。 乃木とはキスして、お互いのモノを擦り合わせてしかしてねぇええ!」 俺の叫び声の後、寂しい程の静寂が訪れる さっきまでの騒がしさが嘘の様に静まり返った廊下を目の当たりにして (は?俺、今何言った?) 俺は自分の首を自分で絞めていた事に気がついた 「え゙!?あ゙ぁ゙あ゙~~ち、違ェェェェ」 焦ったあまり柄にもなく 大きな声が口から出るは、首をブンブン横に振って否定するが‥‥ 「そうか!あの時、神谷も一緒にイっていたんだな。俺だけかと思ったが嬉しいぞ。 自分だけイってしまって不甲斐ないと思ってな、神谷のモノを直接触ってみたんだが、あの濡れた感触は神谷も射精していたんだな」 「~~~~ッ!っ、っ‥」 なんつー事を言いやがるッ つーかコイツ、トドメとばかりにぶっちゃけやがった!! 『あの神谷が?え?マジか!?』 馬鹿でかい声の乃木の言葉を聞いて、周りがまたざわつき始める ボソボソしゃべりやがって‥ ガッツリ聞こえてんだよ! 何で‥‥ 何で俺がこんな目に遭わないといけねぇ! 「て、テメェらァァ、ここにいる奴一人残らずぶっ殺すッ!覚悟しやがれゴラァァァァァ!」 ひっ、ギャアァァァァ と、至る所で叫び声が上がり、散り散りに逃げ惑う輩 「記憶が残らねぇぐらいぶっ叩いてやる死に晒せェェェェ!」 「ハハハッ、あんなにはしゃいで可愛いな神谷は」 「委員長‥‥無差別殺人起きてますよ。ほら屍累々、バイオハザード並のゾンビが出来上がってますよー」 「そーかそーか、神谷は風の子元気な子だな」 「ぐぉらァァァァ逃げんじゃねェェェェェ」 ここにいる人間の記憶を無くす為に、俺は羞恥心を怒りに変え、暫く走り回る事になった

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