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「ほな寝れや、ね~んね~んころ~りよ~」 「ッ、……ひッ」 違う、そうじゃない と、言いたいのに甘い痺れによって、口が上手く動かなくなる 「弟にいつもやってんねん。こうやってな弟も頭撫でるとすぐ寝るし、気持ちええやろ?」 「く…ッ」 (こっちは気持ち良くなりたくねぇんだよッ) そんな心情の俺を知らずに 三根は胸ん中の俺を子供をあやす様に 頭を引き寄せナデナデと手を這わせるなどの、やりたい放題 「‥‥ン、‥ぁ‥」 「神谷?」 「ちょっ、‥三根離せ‥‥ンッ!‥‥ぁ、」 ヤバいッ ビクビクと体が跳ねて、息が荒くなる 頭に回る三根の手が耳に掠る様に触れていき そのたびに力が抜けて 「ンッ‥‥み、ね」 それが声にも表れていた 「へ?な、なんや?神谷どない‥」 「くッ‥‥ん、ぁッ‥やめ‥離、せ」 気持ち悪い喘ぎ声とブザマなまでの醜態 顔は熱いは、自然と目に涙が溜まり視界がボヤける これ以上はマズい 理性が快感に負けそうになる 昨日のように気持ち良さを求めて、自分が自分でなくなってしまう もっと刺激が欲しくなる前に… 精一杯の力でもって三根の襟を掴んだ

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