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第二話
ここ数日で分かったことは、大神はとても性格が良いことや、先生や生徒からの信頼があつ
いこと。俺はこの男の認識を、間違えていたかもしれない。俺はこの男に負けて何かずるをしたんじゃないかとか勝手に考えていた。そんなことを考えている俺は生徒会長の器ではなかったのだろう。
大神に対し始めの頃の不信感やくやしさが薄れていき気を許しかけていた時、その日は突然やってきた。
「今日の放課後、何時でもいいから僕の部屋に来て欲しいんだけど。時間あるかな」
「大丈夫だが、どうした」
「来てくれればわかるから。じゃ、放課後僕の部屋に」
「あっ。まて、、、」
去っていく大神の背中を律は、少しのモヤモヤとした感情を持ったまま、眺めていた。
<学園説明>
この学園には、寮があり成績上位者は最上階 (4階)で、最上階だけがは一人部屋。他の階は、四人部屋。学年ごとで、建物が違う。
大神と律は最上階。
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