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コールドケース ♾ 須上健登 4

「……あっ、あっ、あっ、あっ、ん……」 カリの部分が入ってしまうとその出っ張った 部分で弱い所をゴリゴリされると甘い声を あげてしまう。自分の声とは思えないほど 甘い声に、自分が気持ち悪い。 ゆっくりと全てを収めると、軽く揺するように慣らしてから、段々と腰遣いを荒くしていくが…… 心とは裏腹に躰はその甘く与えられる快楽を 享受していた。 根元を戒められ、肉体的に達することを 赦されてはいないまま、何回目の絶頂を 味わっているのだろう…… 数など数えられない。 きっと、イキっぱなしの状態だ。 ペニスや蜜袋がパンパンになり、 吐き出したいのを強引に止められている 快楽という名の拷問…… 「……も……おねが……い……イキ……た…… あぁん!!」 快楽と苦痛の涙を流しながら懇願するが、 岳人とそれを未だに赦してはくれない。 お願いする度に強く腰を叩きつけてくる。 行き過ぎた快楽は苦痛にも繋がる。 何度目のお願いをしてきただろう……? 「……こんなに気持ちいいのに、そんな簡単に イカせるの?トロトロのケントのその顔が 見れないのが嫌だから、もう少し我慢しなよ。ほら、ケントはこうすると気持ちいいでしょ?前立腺をグリグリすると締まるよ? 僕も、今までにないくらい興奮してるよ…… あの時以来の気持ちだ…… ほら、一緒にお風呂に入ったでしょ? あの時に勃っていたら、あの時にでも いただいていたのになぁ…… 15年……ここまで僕も我慢したんだから、 同じだけ我慢してもらわないとね? ……はぁ……気持ちイイ……ケントの中、 最高……」 挿入されてからすでに1時間以上、 この車の中でセックスをしている。が、 1度もイクことを赦されていない。 岳人もイッてもいない。 どれだけ絶倫なんだ……酒が入ってるからか? 「今までのどんな女よりも僕を興奮させてくれるし具合いもいい。躰の相性もバッチリだ。」 陶酔したような声で告げてくる。 復讐を考えてはいない、と言ったが、 間違いなく、これは復讐の手始めでは ないのではないだろうか? それにしては、下品で悪趣味な復讐方法だと 思うのだが、岳人ことサルヴィオは同じように 薬でも使ってるのか?と思わせるほどの硬度で 最初に口にペニスを突っ込んできた。 コレでいて、薬を使わずに勃つと言うなら、 やはりゲイなのではないだろうか?と思うが、 本人は否定するし、暴力に慣れている。 無邪気とも取れるような口調で、 笑っているのに、その行動は暴力的だ。 暴力を振るうことになんの躊躇いもない。 手足に力が入らないというのに、 押さえつけられるSS達も自分達のボスが 男を抱いてることに無表情に徹している。 サルヴィオを見ずにいたら機嫌を損ねたようだ 「僕に抱かれてるのに、ほかの男を見る 余裕があるの?もう少し教育しないと ダメみたいだね?」 胸の尖りを血が出ない程度の強さで噛まれる。 「……ちがっ……ぅぅぅ……」 痛い…痛いのに、噛んだ後、優しく舐められ、 強く吸われると、そこがジンジンとして 「……あっ、あぁん!!……も……つら……」 痛い後の気持ちよさに、乳首が感じるなんて、 女じゃないのに、なんで……という気持ちが 強くなる。もう声も甘いが悲鳴に近い。 「そっちの男たちの方が僕より気持ちよさそうだとでも思ってんの?ケントは僕だけのものだからね、許さないよ?わかってる?」 「……思って……ない……はや……く……出し……たい……だけ……んッ……!!」 彼の眸を見ながら訴える。 「えぇーー?!もう、しょうがないなぁ…… じゃ、1回、出させてあげるよ。ただ、イク時はちゃんとイクって言ってね?」 指の拘束がやっと解かれた瞬間に、『イク』 などと言う間もなく、蜜を噴き上げた。 「ヒイッ……あぁぁぁぁぁ……」 腰がビクッ、ビクッ、と数回跳ねてからは、 白濁したそれがだらしなく陰茎を伝い流れ出ている状態で、イキッぱなし状態だ。 「……ケントってば、早漏なの?」 膣より狭い器官に挿入っていて、1時間以上も 強く腰を打ちつけていたサルヴィオはどれだけ 遅漏なのか、と聞きたくなる。 ハァハァ、と荒い息を吐きながら、その長い オーガズムに耐えていた。 それが全く治まらない。 男は元々、絶頂を長引かせる生き物ではない。イクまでの過程を愉しみ、絶頂を迎えたら、 女性よりも早い速度でそのオーガズムは 下降する。未だに硬度を保ちながら、 ダラダラと流れ落ちる白濁は、それが重力で 落ちる感覚にも敏感に反応してしまう。 「もう、ケントってば、可愛いなぁ。 惚れ直しちゃった。僕の愛の深さは こんなもんじゃないからね? 毎日空っぽになるまで出させてあげるから 期待してていいよ?」 ――媚薬のせいだ……媚薬のせいだ…… そう自分に言い聞かせる。 好きになんかさせるものか…… 流れ出る蜜を掬ってサルヴィオが舐める。 『ん、美味し……でも、ひとりじゃ舐めきれないなぁ、誰か舐めたい人いる?』 ケントにはわからない言語で、突然喋りだした『サルヴィオ』はとんでもないことを言っていたことを、すぐに知ることになる。

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