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コールドケース ♾ 須上健登 5

急に別言語で話し出したから、 ケントには話が分からない。 たぶんイタリア語だろう、と推測した。 『立候補しても宜しいでしょうか?』 唯一押さえつけてなかったSS(シークレットサービス)の一人が 何やら言葉を返す。 『ケントの出した精液を舐めるだけだよ?』 『少しだけペニスを舐めることは……?』 『うーん……少しなら許そうかな』 平和そうに、ニコニコと2人が話していると 思ってたいたが、内容はとんでもないもの だったのを知るのは直後の事だった。 ズルズルと音を立てながら、SSのひとりが、 ケントの躰に飛んだ白濁をすすり出し始めた。 「コイツは生粋のゲイだから、精液好きだと 思ってたけど……思ってた以上だ。 ずっとムラムラしてたのかな?聞いてみる? あ、残ってるのも吸ってくれるって。あれ? 舐めながらシコってんの?溜まってるんだ〜」 あはは、と笑いながらサルヴィオは 愉しそうだ。 まだ、止まらない蜜を吸いだすようにペニスを 吸われると声が出てしまう。 「あっ……あぁぁぁぁぁ……」 まだ、絶頂の真っ最中だ。 「僕以外でも感じるの?それはお仕置が必要かな?もう、ケントは僕のものなのに……」 「……だれの……せいで…………ァん……」 薬を使って……他人を使って押さえつけ、散々、ケントの躰を貪ってたくせに…… 「え?僕?じゃ、責任を取らないとね? 今回は僕が許可を出したけど、誰彼構わず 食い散らかすような真似をしたら、 本当に監禁するからね?」 冗談では無いのだろう。その声色でわかる。 けれど、言葉も分からない健登にそんなこと 出来るはずもない。SSの男が精液を啜ってる間、彼は愉しそうにケントを見つめる。 ビクッ、ビクッ、と反応する姿を逐一愉しんでいた。汗と涙と(よだれ)でぐちゃぐちゃになった 男がメスに成り下がった姿を本気で 愉しんでいるのだ。 ――悪趣味だ…… そう思っても、もう、退路はない。 サルヴィオから逃げようものなら、たぶん、すぐ見つかって監禁されるか、殺される。 運良く日本に帰れても、会社を毎日潰すくらいの負債を抱えさせることは簡単に出来る。 それだけの力を持っているのだ。 その若さで、のし上がったと言うだけでも すごいことだ。なんでも手に入る、と いうのに、彼が選んだのは、12歳も年上の、 しかも男だ。 簡単に捨てられるおもちゃの感覚で 取り寄せて、飽きたら捨てる、 程度の気持ちで。 SSの献身的とも言える精液の舐め取りで 綺麗になった躰は別のSSの手によって 温かいタオルで清拭された。 手早く服を着せられるが、健登の着てきた (スーツ)とは別のものだ。 ――完全に躰が疲労していた 全てが終わったあとに、サルヴィオは健登を 頭を膝枕に乗せて、頭を撫でていた。 サルヴィオの手が何故か心地よく、そのまま、意識はブラックアウトした。 「……ようやく、手に入れた……」 そんな呟きすら、聞こえたような気がした。 それが夢なのか、現実なのかも わからないまま……

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