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Prologue-2
………
……
…
「昼を食べて午後の授業はすごく眠いんだよな……」
そんな事を小さく呟いて優斗は欠伸を抑えて必死に授業を受けていた。優斗の席は窓側、今日は本当にいい天気で冬のこの季節だと丁度いい暖かさの日差しで気持ちいい感じだった。
(だから本当に眠い)
優斗は本当に眠りこけないように瞼を開けるのに必死だった。すると急に、
"……ユウト…"
優斗を呼ぶ声が聞こえた気がした。
「……え?」
優斗は思わず飛び起きて辺りをを見回した。周りはそんな声など聞こえた様もなかった。
(俺を呼んでいた……よね?気のせい?寝ぼけていたのかな……?)
ぼんやりしていると、今度ははっきりと、
『ここにいるから』
そう誰かが言っているのが聞こえた。いや、聞こえたのではなく、優斗の"アタマの中"で響いた。
「何だよっ!!」
優斗は思わず声を上げた。
「え?どうしたの?」
前の席の女子が驚いて振り返った。
「あ、ごめん。ちょっと寝ぼけてて」
「そうだよねえ。今すっごい眠いからわかるー」
優斗の前の席の女子はなんとなく納得したようだった。
「そこ、話すな!!」
でも、それを見ていた数学の教師に注意を受けてしまった。
(ああ、この教師って、結構ぐちぐち言って煩いやつだったんだよな)
そう思いながら優斗は溜息をついて、
「すみませーん」
と謝って、再び眠くなる授業を聞くのに集中した。
……
……
それから、その授業中にあの変な声は聞こえなかった。
学校が終わって下校時間になるとその声の事はすっかり忘れてしまった。
そして、その放課後。
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