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向こう側の世界-4※
「そんなに暴れると……」
ギオは目を細めてそのバタついてる足をものすごい力で掴んだ。
「この足を折ってもいいんだよ」
「やめ・・・」
ギオはそのまま身体を優斗の足の間に割り入る。そして、その足の付け根をすっと撫でると・・・・。
「こんな所に印 があるんだな?」
足の付け根をそっともう一度撫でてそこにキスをした。
「シルシって?何だよっ!!」
優斗はそのぞわっとした感触が気持ち悪くてそれを我慢しながら言った。でも、ギオがそのまま足の付け根から身体の中心を捕らえるようにキスをすると、
「・・・あッフッ・・」
小さく喘ぐような声を出してしまった。
「いいね…その声」
ギオはクスっと笑って今度はその指を双丘の奥へ割り入れた。指の質感が違和感ありすぎて優斗は身を捩じらせて叫ぶ。
「やめて・・・嫌だ・・嫌!!!」
「だから、暴れるな」
ぐいっと、肩を押さえつけて、ギオは、その赤い瞳で、優斗の瞳を覗き込むようにしてそっと囁いた。
「ねえ?じっとしといたほうがいいよ?」
「俺はっオトコで何で・・!!! 」
優斗はここにきて自分が一体何をされそうになってい要るのかが分かった。
(なんで?俺?男だよ?)
必死に退けようと身じろいだ。目の前のギオは、優斗の首筋に思い切りきつくキツク口付けてきた。
「ふ……。お前のこの精気はとても甘くて美味しいね」
その時……。
急に、頭の上で押さえつけられていた腕がスっと軽くなった。驚いて優斗が上を見ると、腕を押さえていたはずのゴブリンが急に消えていた。
ギオの真後ろに何かの気配がした。その気配にゴブリンは驚いて逃げていってしまったようだった。
「クソっ。何だ!!」
ギオが後ろを振り返ると、キラリと光る何かが見えた。
するとそれと同時に、ギオはいきなり飛び退いた。
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