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ランフィス-3
「パートナーに性差は関係ない。先程も言った通り。我々の世界ではそれは、大した問題ではないんだ」
「そんな事言っても俺は関係あるよ?ランフィスも……俺の…俺の……"純潔"とか…奪うと力が強くなるからって……こと?」
ギオにされた事を思い出して身体が震える。
「皇子である私にはそれは発揮されないよ。ユウトは私のパートナーだから……。私の為だけの。私もユウトと同じ印 を持っている。……だから呼応する。こうやって、印が引き合う。早く1つになりたがっているんだよ」
「やっぱり、俺を抱くって事じゃないか」
「……無理にはしないよ……今日は、このままずっと抱き締めている。あのギオと同じになってしまうから……このまま、ユウトを抱いたら、きっとユウトの心は追いつかない。だからもっと私を知ってもらってから抱くよ」
そう言ってランフィスはそっと、耳朶にキスをしてそのまま優斗を抱きしめた。
「……や…め…」
拒否の声を上げた優斗だったが、激しい拒絶が出来ない。
その声は"甘い"
不思議に心地よくてとても。
(熱い……。ものすごく身体が熱い。これをどうにかして)
そう思いながら、今度は優斗がランフィスの頬をそっと触る。
「呼応しているなら。あなたも…ランフィスも身体が熱いの?」
「……熱い」
「ランフィス………」
そう言ってランフィスの唇に優斗からキスをした。
そのキスはとても暖かくてとても甘くてとても柔らかくて。
キスをした優斗の唇が離れると、ランフィスが激しくキスをし返した。
その舌が口腔をめぐる。
長い長いキス。息が止まる…ほどの。
(呼応する……このまま溶けてしまって1つになりたいって思う。これが呼応なの?)
優斗のアタマの何処かが痺れていく…。
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