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ランフィス-7

「また気を失った…ユウトは大丈夫なのか?」 「大丈夫です、安心してください。これは普通の眠りです。この環境の変化で疲れているのでしょう。このままそっと、眠らせてあげたほうがいいでしょう」 目を瞑っている優斗を心配げな表情で見つめるランフィス。 (……細くて肌も白くて…顔も小さいし何もかも華奢だ。……むこう側の世界の住人はもっと野蛮と聞いていたのにまるで違う。ユウトには性差は関係はないと言った。でも、そういう事ではなく。ユウトは……何処かの可憐な姫にも見える) 優斗の頬と髪の毛を優しく撫でながら、布団をそっと掛けた。 「(しるし)の呼応というのは……こんなにも…激しく引き合うものだとは……」 そう小さく呟く。 「同じ(しるし)同士の反応はそういうものです」 「ものすごい引き合う。気の流れを感じた。だから、同期も容易いかと思った」 「そうですが……ユウト様はこちらの世界の方ではありません。まして、まだユウト様と契られてはいないとなると……同期は容易くは無いかと…」 ランフィスはそのまますっとユウトのベッドから降りる。 「ランフィス様どちらへ?」 「このままユウトの傍にいると私は落ち着かない。私はギオのようにユウトをいきなり抱こうなんて事は出来ない」 「ユウト様はランフィス様のパートナーです。何の問題もございませんが」 「……ユウトはよく寝ている。今夜はこのままでそっとしておこう。後は頼んだビィ」 そして、ランフィスはそのまま近くにあった上着を着て部屋から出ようとした。 「レン様のところへお行きですか?」 「そうだ……」 そう言ってランフィスは静かに部屋を出て行った。 ……… …… …

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