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この世界の理-4
「だけど、その印を持った皇が世界の運命を決めるというのは『神』と同じじゃないの?」
「たしかに、ユウト様の世界では『神と同等である』と、そう捉えられるかもしれません」
「それは……まるで、神話の世界の話みたい」
「その神話がもしかしたらこちらの世界の話をしているとしたら、どうでしょう?」
そう言い放つとビィはにっこりと微笑んだ。
現皇のバスティンとパートナーのレイアの気の力が徐々に弱まってきている今、早急に継ぐ者である皇子のランフィスが次皇にならなければ、気の力が弱まった世界はたちまち闇になってしまう事となる。
その為には、パートナーである優斗がいなければならない……と。
「何故ならば、皇としての気の力はパートナーとの"交わり"でしか高められないからです」
(気の交わりって言うのは?つまり…そういう事?『呼応する印 』昨夜、ランフィスと自分は呼応した。そしてランフィスは自分を抱くと言っていた。だからそれはそういう事……なんだ??)
優斗は今までの事を思い出すと色々納得したような感じだった。
「……それはSEXをするって事?」
「そうです。そのような露骨な言い方は私たちは言いませんが"気の交わり"は、それはよくある生殖行為としての役割とはまた違います」
「だけど、同じってことでしょ?でも今の皇のパートナーのレイアは女性で、でも俺は男で、男同士でそれって」
思わず優斗はビィに詰め寄ってしまう。
「それは神に頂く印には性差は関係ないのです。ユウト様の世界では性差は重要ですが、我々の世界ではそれはあまり重要ではないのですよ」
"性差は関係ない"それは、優斗にランフィスが幾度となく言っていたこと。
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