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朝の間-2

天蓋の布が再び揺れて、 「ユウト起きたんだね?」 声とともにランフィスが布を上げて顔を出した。 「……ランフィス…」 ランフィスと恥ずかしくて目が合わせられない……何をはなしていいかわからなくて優斗はそのまま黙ってしまった。 「ユウト起きられるか?つらい?」 「……」 (つらいとか、そういうことは昨夜のアレにつながることってことだし、言わないでほしい) そう思いながらも、優斗は少し起きてみようとした。少しふらつくし、なんだかいろんなとこが痛いような気もした。 (これが昨夜の所為とか…) 優斗が頭の中をぐるぐるしていると、ランフィスがすっと優斗を抱き上げた。 「うわ」 これは姫抱きっていうやつで、そういえば、優斗は最初ここに来た時にも確か抱き上げられて天馬に乗せられたって事を思い出した。 (俺ってそんなに、軽々抱き上げられる体格なの?そんなつもりじゃなかったんだけど) ランフィスが自分を楽々と抱え上げてしまうことが優斗にはショックだった。そのまま優斗の部屋のいわゆるリビングに当たる所まで抱えられて運ばれた。 (いや、それにしても、ここは色々大きいし広いし。ここだけでも、俺が住んでいたマンションの一室まるまる全部ぐらいだよね……) 「ユウト、ごらんよ?」 そこには、昨日までになかったものが、床に置かれて…というか飾られていた。 「何?これ?」 それは、色とりどりの綺麗な花々だった。 「これは、祝いの花だよ。国の領主からのね。これからもっともっと増える」 「……どうして?」 「昨日の夜から今朝の光を見て、私がユウトを正式にパートナーにしたと知れたからだよ」 「……あ、え?」 (ちょっと、まって…)

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