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落ちる-4※
"まずは、ここ"
ギオは胸の尖りの辺りにキスしてそのままカリっと噛む。
「う、あ、いっ痛ッ!」
「さっき、噛もうとした仕返し」
そのまま、手は下肢へと行き、掌が優斗の中心に触れぐっと芯を掴んで、上下に刺激し動かす。それを強い扱きと弱い刺激とをくりかえし何度も何度も……。
別の手の指が優斗の後ろに入り込む。
「こっちもな…」
ぐいっと押し込まれる。
「……ッ、やめろ…!!や…」
優斗はその刺激に抗い、嬌声を上げないようにと必死になる。
「そんなにがまんしなくていいよ」
ギオはそれから首筋にもキスをした。その何ともいえない感じに優斗はゾワゾワしてくる。ランフィスに同じようなことをされてもこんな感覚はなかった。
「……腰が動いてきてるよ…?気持ちいいんだろ?身体動かせるようになったのは気持ちよくなってきたからだよ?」
「それは……違うっ…」
(気持ちがいいわけではない。寧ろ気持ちが悪いんだ。でも、これは何か別の気持ち。腰が動いて求めてしまうのは……)
「…こ…れは、生理現象だから」
だけど、ギオはクスっとそれを鼻で笑った。
「どこまでそれを、押し通せる?」
優斗の芯を掌で激しく上下に刺激し。ふいにそれを止め、今度はそのままやわやわと優しくなでるようにする。何度も何度も弄ぶようにそれを繰り返す。
「う……く…あ…」
それは、優斗の頭の中を真っ白にしていく。
(だめだ、だめだ、だめだ……)
たちまちのうちに芯が何か湿っていくような水音をさせる。
「…あぁ………ぃや、やめて……」
「……止めないよ?」
すると、ギオが突然に、芯を口へ咥えた。
「ひっ…いゃああっ…!」
その刺激に優斗は抗うことができない。
「ぃや……やだっ…」
その口の刺激と、根元をさらに手でやわやわと揉み扱く刺激は、
「……ああああ!!!!」
優斗をそのまま激しくのけぞらせて、ギオの口の中で果てさせた。その、息は荒く、優斗の頭の中も何もかもぼんやりとなっていた。
「く……いいな。ユウトのは濃い。なあ、ランフィスとやるのはあれは、セックスじゃない。これから本物を味わえよ?」
「……これ以上はやめて……」
優斗がここから逃れる術もなく……。
(ここでこのまま最後までヤラれてしまうのか、このまま………・)
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