98 / 379

囚われの-2

「目が覚めたようですね?」 聞き覚えのある声であった。 「ジマさん?」 「はいそうです……」 少しの間の後、ジマは再び、 「……申し訳ないですが、少し確かめささせてくださいね」 そう言うと、優斗の足に触れてきた。 (何をするんだろう?) 直接触れるその、ヒヤッとした手の感触。 そこで、優斗は自分が裸のままであるという事に気が付いた。 (ジマの閉じた空間に居た時のままということ?……) その時、バタバタという足音がしてきた。 「まて、俺が確かめる」 おそらくこの声はギオだ。 「ギオさま?わざわざいらしてくださらなくとも…」 「いや、こいつに触れていいのは俺だけだから」 一瞬、変な間が空く。 「……そうですか……」 ジマの返事を待たずに、ギオは優斗の脚をつかみ、そしてぐいっと身体を開く。 「…何?何するの??……やめろッ……やっ!!!」 行き成りの事で優斗は吃驚して怒鳴る。 おそらくこの二人の目の前に自分のあられもない姿を晒しているであろうと思うと羞恥心で身体がカッと熱くなる。 そして容赦なくギオは優斗の足の付け根に触れた。その掌のヒヤッとした感触とその突然触られた事に吃驚して優斗は思わず大きな声を上げ、 「っ!!まって何?!」 目も見えない中で、一体自分はどうされてしまうのだろうという恐怖で一杯になる。 「大丈夫だ。もう、何もしないから……というか、もうヤった」 優斗はその言葉に思わず反応してしまう。 .

ともだちにシェアしよう!