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囚われの-3

「…やった?って??」 「いや、sexじゃないけどな」 「一体なにをしたっていうんだよ……ッ!!」 身体が全く動かないので優斗は、大きな声を張り上げるしかない。だけど、ギオもジマもそれには応じず。低く驚いたような声を出していた。 「……これは……」 「消えていないですね」 「どういう事だ?」 ギオのジマを責めるような会話を聞いて 「……な……に…何なの?」 優斗は二人に問うように小さく声を出す。 そこから優斗の目は全く見えなかった状態から、ぼんやりとした視界になり、そして、次第にはっきりと見えるようになった。やっと見えるようになっても辺りは薄暗い場所であった。 「見えたか?」 ギオは心配するでもなく、ただの状態を聞くような様子で優斗に声を掛ける。 「待っていて下さい、身体の拘束も今解きます」 ジマがそう言うと、あっという間に優斗の身体の動きが楽になった、だけれども、なんだか身体がギスギスして思うように身体が動かない。 「すこしずつ身体を動かしてみてください。三日間、術で身体を動けなくしておりましたので」 (……今、なんと?三日間?) 優斗は思わず耳を疑って聞き返した。 「え?どういう…?三日って?」 全く話が見えない。どういう事なんだろう?三日間? 「三日、お前を死んだ状態にしてたんだよ」 「…え??」 ギオのその言葉に優斗が思わず聞き返すと、 「所謂、仮死状態にしておりました」 ジマがそれに答えた。 「仮死……?」 「(シルシ)を消すためだよ。ランフィスとのな」 「……え?」 .

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