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ノイズ-4

(二人が見上げて自分を見ているという事は自分は浮いていると言う事?) だけどそれも優斗の周りが突然白く輝いて何も見えなくなってしまった。 このまま高く空へ飛んで行ってしまうのか…ここからどうしたらいいのか、優斗にはどうしていいかわからない。 その時、誰かの声がした。 "ねえ、誰に一番会いたいの?" 声の主は解らない自問自答のようなもの。でも、その時にはっきりと優斗は分かった。 (ああ、そうだ。会いたいのは……・) 『……ランフィス』 まっすぐ飛んで、まっすぐ飛んで……自分にはみえるはず。それが何故だと言われればそんな気がするとしか言いようが無いけど、ランフィスの色が自分には視えるはずだと優斗は思った。 だから。 『視えた』 "ランフィスが呼んで"いる。 ………………… ………… …… … (しるし)の力、(しるし)は引き合う。 ランフィスは印の力をすべて知っているわけではなく、だけど、その印の引き合いは分かっていた。優斗といるとそれを感じていたからだ。 今、普段は気の力を放出するための祈りの櫓へランフィスは向かっていた。 それはビィがランフィスに、 「気の力を放出するのではなく、ユウトさまの"印の力"を全身で受けみてください。それは、消えたユウトさまを探すために。互いの印の力は互いを呼ぶはずです」 そう言ったからだ。 「ユウトさまに、力を増幅させる(すべ)を托しました。おそらく、ユウトさまは大丈夫でしょう」

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