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ビィ-2
「それで……その、ギオが言っていた印 の研究をしている人は"ビィ"ってことだよね?ビィに印 があったっていうのは本当の事?」
一番聞きたかったことはこの"印"についてのことであった。だけど、それは何かの核心なような気がして優斗は聞くのが怖かった。
少し間があいてビィが答えた。
「……はい。確かに私には、かつての継ぐもののパートナーの印 がありました」
「ホントだったんだ、ギオの話。……だったら……」
優斗はそのまま黙ってしまった。
(……だったら話してほしかった……だけど、ギオの話を聞けばとても複雑な状況で印が現れていたから……話せなかったのかもしれない……)
ビィもすぐに言葉を発することなく黙っていたが暫くして話し始める。
「……そうですね、ユウトさまが混乱してしまうのもわかります。私に印が現れていたのは遥か昔の事。そして今はありません。この事は公にはなっておらず一般的には知られてはいません。特殊な状況での事でしたので、これを気軽にユウトさまに話すというのはできませんでした」
(……だけど、ギオが知っていたと言う事は、あの国は侮れないし嫌になりますね。間者がいたということかあるいは……)
ビィはそっと心の中で毒づいてから、
「ギオから聞いたという話がどういったものかわかりませんが、ですが、今からお話しすることが実際の話です」
そう言って静かに話し始めた。
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