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ビィ-8
「粗方の私の聞きたいお話は聞かせていただきました。他にユウト様が私にお話ししたい事やお聞きになりたい事はありますか?」
優斗は少し躊躇しながら言う。
「これは聞いていいのかどうかわからないけど……」
「遠慮なさらずにいいですよ?」
ビィは優しく促す。
「ギオがビィに言った事、まだ、俺に真実を話してはいないって言うのはそれは落ち人の事とか印の事?他にもっとあるの……?」
(それだけではないと思う。もっと別の何か)
確証はなかったけれども優斗はそんな気がしていた。
「闇の国と陽の国は表裏一体とも言っていた」
ビィは暫く考え込むようにして言った。
「そうですか…。やはり、闇の国の方々は厄介ですね……これはランフィス様もご一緒のほうがよろしいかと思います。ランフィス様のいるときにお話いたしましょう」
ランフィスの公務が落ち着く時分に再び話すという事になった。
「……そうか。わかった」
優斗は納得はしたが有耶無耶にされそうな気もした。
(それと一番大事な事を聞かないと……)
「ビィ…。レンは一体どうなってしまうの?」
(レンは……。俺を闇の国へと誘い込む為の手助けをしてしまった。だけどそれは、ジマに術を掛けられていたんだから)
「レンは悪くない。俺もこうやって戻ってきたし。レンは利用されてただけだよ」
「……もちろん分かっております。ですが、そういった事を決めるのは政 をとり行っている方々です。私もその一端を担ってはいますが私の一存ではわからないのです。ただ、ランフィスさまも同じ様に心配されて、情状酌量の余地を欲しいと要望されておりますので、重い罪には問われないかと」
それを聞い優斗は少し安心して、
「レンに会って話したい」
小さく呟いた。
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