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相思-3※
優斗はなんだか今日のランフィスは少し様子が違うと思った。だから、自分の胸のあたりにランフィスの頭部が見えたので、その綺麗なさらっとした銀の髪の毛を手でぐしゃっとしたくなった。
優斗は手のひらでぐっと頭部を自分のほうへ押し付ける。胸におしつけられて、きっとランフィスは苦しいと思う。だけど、なんだかくすくす笑っている声が聞こえてきた。
「……ランフィス?」
優斗はさすがに悪かったかなと思ってぱっと手を離す。ランフィスは顔を上げて優斗をなんともいえない表情で見る。
「……ごめん」
思わず優斗は謝る。
「本当にユウトはかわいいね……」
「ランフィスが今日なんだかいつもと違うし、それにかわいいとかしか言わないし」
するとランフィスは思いついたように言う。
「ねえ、ユウト、私の"印 "を見たい?」
優斗は一瞬、何の事か分からなかった。
「"印 "?……俺の印は脚の付け根って……」
「ユウトのはそうだよね。でも、私の印は見てないよね?」
「同じ場所にあるのではないの?」
優斗はてっきり同じ所にあるものだと思っていた。
「違うんだ。パートナーの印の場所はまちまちだけれども"継ぐ者である印"は皆、決まった場所に印があるんだ」
そう言ってランフィスは銀の長い綺麗な髪をぐっと上げて見せる。すると後ろの首の付け根あたり。丁度、髪の毛で見えないところにもやっとした濃い青のような黒の色の何かがあった。
「これ……が?」
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