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咎-1
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光につつまれていくランフィスの姿は神々しく見えた。
「ごめん。今日は、自分の中に気を留めて置けない。とても気の力が強い」
そう言って祈りの櫓へランフィスは向かう。
祈りの櫓はランフィスが気の力を放出する場所。
暫くすると明け方のまだ夜が明けきっていない暗い空が群青色になり明るくなった。
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優斗はそのまま眠ってしまっていたようだった。
(朝……?)
気が付くと窓から陽が差していた。優斗が寝ているベッドにもちらちらと陽が見えた。
(ランフィスはとっくに執務に行っている時間だよね)
と、優斗は思った。でも、なんだか背中に暖かい人の気配がして、ぐるっと寝返りをして後ろを向くと目の前にランフィスの寝顔があった。
"わっわ……"
思わず小さく声を出してしまった優斗。
(執務に行っているんじゃなかったの?)
声で起きる事なくランフィスはよく寝ていた。
(よく寝ているなあ……)
朝の陽の光の中で見るランフィスは久しぶりで優斗はなんだかちょっと嬉しくなった。この時とばかりじっとよく見てしまった。
(睫毛なっが…)
きっと元の世界にいたら知り合うとか絶対にあり得ないと優斗は思う。こんな人はテレビとか映画に出ている芸能人でもいるかどうか。肌もすごい綺麗とか思う。
普段だとこうやってじろじろ見るのが躊躇われたから、優斗はランフィスを寝ている隙に遠慮なく観察することにした。
(俺の事を色が白いとか綺麗とか言ってたけど、ランフィスのほうがよっぽどだと思う。なんかCGとみたいだよね……)
だから優斗はこれが本当のリアルなのかどうか一瞬、分からなくなって思わずそっとその頬に触れてみてしまった。
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