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咎-5
…
………
優斗はかなりゆっくりと風呂に入っていたが結局、ランフィスは戻ってはこなかった。
ランフィスの部屋の風呂はそんなに大きくはなく優斗の部屋のものと変わらなく、ただなんというか調度品が重厚というか豪華な感じだった。優斗の部屋の浴室はサンルームのようになっていて明るくて開放的であったが、ここは窓が大きくなく小さい明り取り程度に付いていて、落ち着いた隠れ家のような雰囲気になっていた。
湯の中には何か薄紅色の花びらのようなものが一面に浮いていて優斗が湯に入ると花びらがふわふわと揺れてそれがとても綺麗だった。
だけど、どんなにゆっくりと風呂に浸かっていてもランフィスは戻ってくる様子はなく、優斗は諦めて湯から上がってしまった。
そして、部屋に戻ってソファーに座り、麗らかな陽の光がキラキラして窓から部屋に差し込んできているのをぼんやりとして見ていた。この陽の光の元が気の力によるものであると改めて思うと、優斗は不思議な気持ちがした。
ソファーは柔らかくて居心地もいいから、もう少しでまた眠りそうになっていると、そこへやっとランフィスが戻ってきた。
「ランフィス?大丈夫?」
ランフィスはどことなくとても辛そうな表情をしていた。
「………ああ、ごめん。大丈夫だよ」
そして暫く考え込んでから続けて、
「レンの懲罰が決まった」
と言った。
「あ……」
(レン……どうなっちゃうんだろう?)
優斗は胸がぎゅっと苦しくなる。
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