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空から-1
………
……
…
「ランフィスっ!!!!」
優斗が叫ぶ。だけど風が酷くてランフィスを呼ぶ声が届かない。
そのまま下へ下へ…と落下して行く。
このまま落ちたら……。
多分このままいけばきっと地面に叩きつけられる。地面じゃなかったならば、何処か建物かそれとも……。
それはあっという間の時間で…終わる。
急降下のショックからか、優斗は意識が遠のく。
………
……
…
薄暗い部屋の中、ガタガタと窓を揺らす風の音で寝ていた男が目を覚ました。
今日はいつにもまして天気は良いようだ、と男は思った。
外の様子が分かるのは部屋の天井近くにある横長の小さな窓。そこから射し込んで来る日射しがとても明るかったからだ。
その小さな窓が風に揺られて音を出していた。
だけど天気なんてものはここにはあまり関係はない。
「ねえ、風がなんか酷くなってない?」
男の今日の相方である女も起きていたようだ。
「天気変わるのかもな。あ、今、もう昼?」
「まだ、昼にはなってないんじゃない?そろそろ上がり?それとも延ばす?」
「そうだなぁ。昨夜は遅かったし、久しぶりに来れたし」
「イハクさん。来てくれて嬉しかった」
イハクと呼ばれた男はそのまま女を抱きしめる。
さてとまた昼の最中からもう一戦と行くかと思ったその時に。
鈍い音が上から聞こえた。
次の瞬間に2人の寝ているベッドの上。天井が行き成り崩れた。
「きゃああああっ!!」
女の悲鳴が煩く響く。
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