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娼楼-6
「まあ、今のところは何も聞かんな?ただ、タワーの連中はこういった色子を持っていたとしても表には隠しているからなあ。まあ、色々な事をやってるしな。ただ、騒がしいと言えば、別なもっと上の連中がなにやら騒がしいな」
「上の連中?」
サンガが聞き返す。
「皇族の特別警察連中が少し先の街で動いているらしいよ。まあ、ここいらには関係のないことだわな」
二人の会話を聞いていた優斗はそれがランフィスとその関連の者ではないかと思った。
(皇族の……・ランフィスが俺を探しているんだ。でもここから少し先…って、やっぱり天馬から落ちた所よりも少し流れているんだ。やっぱりここにいたらランフィスには分からないかも……。あ、そうだ。前やったみたいに"呼ぶ"?……だけど、どうやってやったんだっけ?……)
多分、ここにはギオの所にいた時と比べて命の危険はない。だからなのか、そういった自分の内のソレがなかなか機能しないのかもしれない……と優斗は思った。でも、
目を瞑ってランフィスを頭の中で呼んでみた。
"ランフィス……?"
だけど、何処にいるのかわからない。
しかも目を瞑ったせいか、優斗の頭の中は薄ぼんやりとして、身体が弛緩してきた。
そんな中、医者とサンガの会話がさらに耳に入ってきた。
「まあ、どういった扱いをされていたかは、今から臀部をみるかな」
(でん…ぶ???でんぶってなんだっけ?)
優斗が疑問に思っていると。
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