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娼楼-7
「身体の口吸いの跡だけでもどんな扱いをされたかは、わかるけどな」
サンガがそう言って優斗の服を脱がしにかかった。
「ちょっとまって何するんだ!?」
思わず優斗が怒鳴ると
「何するって?医者に診断してもらうんだろ?」
当たり前のようにサンガが言う。
「診断??ってもう診てもらっただろ?」
「違うさ。肝心な尻とその奥の穴もみてもらわんとな」
「何言って・・・・」
(そうだ臀部って尻のことだった・・・)
優斗が思い出す。
(でも、そんな、ちょっとまってヨウにも見られているとか?)
気が付くとヨウはいつのまにか部屋から出て行っていなくなっていた。
だから、押さえつけるヨウもいないから、優斗は思いきり暴れて抵抗できるとばかり……でも。
「……力、はいらない・・」
「まあ、注射が効いてきたな。大丈夫だよ。君が嫌がると思ったから。診断は寝ている間にやっておくよ?まあ下の診断は皆、嫌がる子もいるからなあ。でも私はなれてるからね安心しろ」
医者がそう言った。
「そういう問題じゃない……」
優斗は真横に寝かされると、その後ろ臀部の奥に何か硬い冷たいものを入れられた。
(恥ずかしすぎる)
サンガが何やらにこにこしながら様子を見ている。
「なんで、見ているんだ?」
「医者とか来たときには絶対にいるんじゃ。この医者のジンは変なことはしないけどな。まあルールだ」
「まあ、いいよ、ここいらには良くないことを娼妓にするやつはよくいるからな。仕方ない」
医者は訳知り顔で答えた。
変な事もされず、本当に触診の域でやっているのがわかったので安心したのか、優斗はその途中で眠気には勝てず意識が途絶えてしまった。
………
……
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