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様々な人々-5
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サンガは優斗が眠ったのを確認してからタワーのオーナーをやっている従妹に会いに行くことにした。
彼女がタワーの住人の事をすべて知っている訳はないけれども、少なくとも今いる住人の情報はわかるだろうと踏んでいたからだ。従妹の名はナザイと言う。サンガはここ最近は会わなくなって久しい。
それは、レイアが今の皇のパートナーとなった時からで、パートナーの出自は、名目上は関係は無いといわれてはいた。だけど、娼楼の出といえば聞こえが悪いからか、レイアのいた従妹の娼楼は畳まれ、他に従妹が管理していた何軒かの娼楼は親類であるサンガに受け渡された。従妹は娼楼の主人を辞めタワーのオーナー兼管理人と成った。
それ以来、サンガも従妹のナザイとあまり交流はしなくなった。
従妹の住まいは最上階のペントハウス…と言えばとても豪勢な感じがするが、とにかくタワーの最上階にあった。従妹は風も強くてとてもじゃないけれどもテラス外なんかはでられないし窓はひろくていいけれども、なんだか金魚鉢の中にいるみたいだとも言っていた。
サンガはそこへ久々に訪ねた。久々に会う従妹は相変わらず元気で、サンガの行き成りの訪問に驚いていた。
「わざわざ来るとかなんだか珍しいねえ。どうしたんだ?」
「相変わらず元気そうだな、ナザイ?実はな、聞きたい事があってな……」
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