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様々な人々-6
サンガは優斗の事を詳しく話はじめる。話を聞きながらナザイは、
「う~ん」
と、考え込んだ。
「なんだ?心当たりでもあるか?」
「いや、そういった者はいないし聞いたことはない。そんな綺麗な色子がいるならなんらかの噂話もあるハズだが……それも聞かない。まあ、住人のプライベートな事の詳細なんてわからないからなんとも言えないがな」
「……そうか…」
「だが、面白いな。落ちて来た?タワーの住人かそれともその関係者でもないとしたら……そのユウトというヤツは何処から来たのだろうな?……まさか稀に聞く"落ち人"とかいうやつだったりしてな?」
それを聞いてサンガは少し笑う。
「いやいや、落ち人とか本当にいるのか?……そんなの見たこともないよ。まあ、落ち人なんていうのは御伽噺だろうよ。……まあ、街に慣れていない田舎出身か、世間ずれしていないというかそんな感じだったな」
すると、ナザイは思い出したように言った。
「………ああ。そう言えば先ほど、皇族の特別警察から知らせが来た。何やらものすごく身分の高い貴族の身内が今日の昼近くから行方不明になっているようだ」
「……そう言えば、特別警察がいるって聞いたが……それか?ものすごく身分の高い?もしや皇族か?」
ナザイはサンガをじっと見て少し険しい表情をした。
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