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呼応-2
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……
…………
優斗が皇族関係だというのだろうか?
サンガは急いで自分の経営している娼楼に戻る。従妹のナザイが言う事にはかなり信憑性がある。皇族関係というのならば、優斗のあの世慣れていない雰囲気も納得がいく。
これは自分はとんでもないことをやっていまったのか下手したら自分は皇族侮辱罪的な事に成りかねない。
サンガは慌てていた。
だが、サンガが戻ってみたら優斗が居なくなっていた。下女のヨウが紙切れになにやら書かれたものをもってきた。
「これは……?」
「どうやらイハクさんがユウトを連れ出したみたいで」
それはイハクが書いた走り書きのメモのようなものであった。
……自分がユウトを買い受ける、後に金をきちんと払う。
元々ユウトここの者じゃないからそんなに理不尽な申し出ではないだろう…と、サンガがざっと読むと要約すればそんなようなことが書かれてあった。
(今までもそんな事を言ってきた輩だっていたけどな……そう)
優斗のような得体の知れない流れ者のようなものは、色々と厄介ごとを抱えているやつが多い。まあ、こういう娼楼に働きたいという者は何らかの事情がある者が多いというのもあるが。
(だがそれでも誰かの紹介によって店に来ることが常だ。そのほうが要らんリスクを回避できるからだ。ユウトみたいな流れ者をまるごと買い受けてもらうって言うのはそういったリスク回避に娼楼側にはかなり良い話ではある。しかも元々の娼楼にいた者ではないから客的にもお買い得という。客にもよい話だ)
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