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呼応-7

「えと、あの。なんて言ったらいいか……ランフィスと俺ってなんだろうあの特殊な力で繋がっているんだ・・それで……」 「ほお?」 イハクはすごく不思議そうな声を出した。それはそうだろうなと優斗は思う。こんな話を言われても何の事だと思うだろうと。 「……この事ってもしかしたら世間には知られてはいないことだから、それに、他の人に言っていいのか分からなくて……上手く言えなくてごめんなさい」 「いやさ。なんというか……あ、えとユウト…様…はマジで、皇子のパートナー様なんだなあって……」 「どういうこと?」 「俺のひいばあちゃんがよく言っていたから、皇のパートナーになるには特殊な能力が必要だって。それは、誰でもなれるわけではないって……」 そう言ってイハクは突然にその場に膝まづいて、そして頭を下げた。 「……ランフィス皇子様のパートナーであるユウト様とは知らずに数々の非礼をお許しください」 「え?何?どうしたの?」 行き成りそんな態度になったイハクに優斗は戸惑った。 「ここはきちんと、けじめをつけたい」 「でも何で突然、今??」 「はっきりと、今わかったから。先ほどまではまだ確信がなかったから……」 そうは言っても……と、優斗はそんな急に態度を変えられても、なんだか違和感もあるしそれよりも、そうやって接しられると、自分もどういう態度で接していいか困ってしまうと思った。 .

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