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帰りからのその後-1
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天馬に乗っていると、優斗はそれまでの気疲れが出たのか、安心したのか、居眠りをしそうになる。でも、また落馬しそうで、眠ってはいけないと目を必死に見開いていた。今回はしっかりとランフィスに落ちない様に安全ベルトみたいなものをつけてもらったので落馬は避けることはできるみたいだけれどもだけどこのまま居眠りはしたくなかった。
「ユウト起きている?」
ランフィスが行き成り話し掛けて来たので優斗は慌てて返事をした。
「起きてるよ?」
「下、見てごらんよ?」
言われるまま優斗が下を見てみると、あたりは徐々に暗くなりつつあるけれども森の木々が夕日に照らされて黄金色に輝いていた。
「今、見えているのは、ユウトが最初、ここに来た時に見た森と同じ森だよ、ユウトが来た時は、日が落ちかけのこの時間の森は深い闇となっていた。ユウトは覚えている?だけど、今は違うだろう?夕日を受けて綺麗に輝いている。これが陽 の気の力のおかげなんだ」
陽 の気の力……。たしかに、優斗がここに来た時はじめて見た森はただひたすらに暗くて深い森だった。優斗にとって気の力の及ぶ現象がこんなにも分かりやすく見えたのははじめてだったかもしれない。
それはとても幻想的だった。
「……なんだかすごく綺麗……」
思わず優斗は呟く。
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