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帰りからのその後-3
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ランフィスは今回の事について少し腑に落ちない事があったので、ビィに話を聞いていた。それは、偶然にもユウトが落ちた場所が、レイアの居た場所だったことが気になったからだ。
「ただ偶然だったのか?それともそれは"呼ばれた"のか?」
ビィは『偶然ではなくユウト様は呼ばれた』のだと思っていた。
「たしかランフィス様はユウト様が落下した所はもっと離れていたとおっしゃっておりました。風で流れたとも思われますが、果たして、幾らユウト様が華奢な方とはいえ人ひとりを風で流すとなると、それは普通の風程度では無理でしょう。嵐ぐらいな風量ではなければ。ランフィス様は軽い突風が吹いたとおっしゃっておられましたが・・ですが、よほど風に煽られるような服装だったのならともかく、その時のユウト様の服装はそうでもなかったはずです。だから、そこへ引かれた"呼ばれた"と考えるのが妥当でしょう」
ビィはそうランフィスに答える。印 を持つ者は守られている……という確信。
レイアの居た場所であれば、またその関係している場所ならば、優斗に対しても危険な事にはならない。だろうと。
「ユウト様はご自分の身分を言わず危険な目にもあったようですが、闇の国へと攫われた時と比べたならばかなり安全だったかと。ランフィス様から、ユウト様が天馬から落ちたと聞いた時は、驚きましたが、ここ陽の国の中であるかぎり命の危険な状況にはよほどの事がないかぎり無いでしょう」
「ビィはユウトは無事だという事が分かっていたのか?」
ランフィスビィにそう聞いた。
「"危険ではない"という事が分かっておりました」
現にビィが街へ放った式鬼 からは不穏な空気は感じられず。最近は陽の気の力のおかげか特に昼日中では闇の気の力は影を潜めていて、とても良好であると感じていた。
だからビィは確信していた。
「今回は"心配はない"と思っておりました」
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