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帰りからのその後-4
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優斗はそれから、2,3日経ったある日、現皇のパートナーであるレイアに呼び出された。何故、呼ばれたのか全く分からなかった。だが、
「サンガ……は元気でしたか?」
レイアの私室へ行って、突然にそう言われた時にその意味が分かった。
「……あ・・」
(ああ。そうか俺が落ちた娼楼はレイアが居た所?いやサンガはレイアの居た娼楼の主人の従妹だから、そりゃ知っているよね)
「えと、元気でした」
「ナザイはどうでした?」
「…ナザイ…?」
「会ってはないのですか?」
「えと……はい。あ、もしかしてサンガさんの従妹のナザイさん?タワーの管理人さん?」
「そうです」
「すみません。そのナザイさんには会ってないです。サンガさんからの話しか聞いてません。でも話では管理人を元気にやっていると聞きました」
従妹の話は出たけれども詳しくは話題になっていなかった。でも病気だとか何かあったとかそんな話にはなっていないかったからきっと元気なんだろうと優斗は勝手に解釈してそう言った。多分きっとレイアはそのナザイっていう人の事を知りたかったのだろうと思ったからだ。
「……そうですか……」
「あの、みなさんレイア…様の事をなつかしく話していましたよ」
「………」
無言だった。
ああ。これはもしかしたら、俺はレイアがあそこの娼妓であったことを知ってはいけなかった?
優斗はどうしたものかと思った。
(でも、もし自分だったなら。自分の事をなつかしんでくれるのならばうれしいし)
レイアは、一瞬少し微笑んだ。
いつも堂々としていてキツイ感じの美女で近寄りがたい雰囲気だったけれども、その笑みはとても柔らかくて優しかった。
そして遠くを見るように
「話してくれてありがとう」
そう言って少し目を閉じた。
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