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茶色の-7
(猫?みたい……?まさか猫が人に?髪の色はさっきの猫と同じだけど…いやいやそれは無い)
優斗は心の中で否定した。
それからすぐに、衛兵がやってきてあっという間に彼を捕らえる。男はきつく両脇を締め上げられてかなり暴れた。
「はなせ!!だってソイツが僕をここにつれてきたのに!!」
初めてその男が言葉を発した。助けを求めるかのように優斗を見ていた。
「貴様、ユウト様をそんな風に呼ぶな!」
衛兵がその男を諫めるようにしてさらに捕らえている力を強くする。
「痛い!!ヤメロ!!」
悲鳴を上げるその青年。
「…ちょっと待って!その人悪い人じゃなさそうだし…ランフィス止めさせて?」
優斗が急いでその男の近くに駆け寄る。
「ユウト?」
ランフィスが驚いて優斗を守るようにと傍へ行こうとした。優斗は両脇を捕らえられている男の顔をそっとのぞき込む。
「君は……さっきの猫ちゃんなの?」
まさかね?と思いながら試しに言ってみた。
「そうだよ!!」
男は弾むような感じで嬉しそうに答える。
「ホントに?ほんとなの?」
そうだよと、肯定されて優斗は驚いた。
「ホント。嘘じゃない。もう一度元に戻るには少し時間かかるけど?」
(まさか?)
自分で聞いておきながら、驚きすぎて次に何を言っていいかわからなくなった。
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