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触れたい-3※
だってソファーは柔らかいけどソレをするには狭すぎるのでは?
優斗はそう思ったが……。
だけど、ランフィスは止まらない。そのままソファーの上に優斗を押し倒した。ソファーは柔らかいけれども、やっぱりベッドと比べると小さいし狭い。
「ランフィス、ここは狭い」
そう言って優斗は身を捩ってソファーから起き上がろうと、ランフィスに背中を向けたとたんにに後ろから抱き締められた。
ランフィスはそのまま、優斗の首筋にそっと口付る。
それは頬へ、耳殻へと移り、軽く耳朶をそっと噛む。
その淡い痛みで、優斗は少し震えたようになって、
"……っ"
小さく声にならない声を上げた。
"……フッ…"
その時ランフィスが笑ったようだったが。だけど優斗にはよく分からなかった。
そして、口付けは再び首筋へと移る・・・・・・。
優斗とランフィスが触れ合うのは、優斗が街へ落ちた前の日以来だから少しだけ間あいていた。その間をすぐにでも埋めるようにとても急いているようだった。
"・・・んっ…"
その刺激に優斗は抑え気味に声を上げてしまう。ここでそんなに声を上げたくはないと優斗は思っていた。だってここはリビングのソファーの上だし、寝室と違ってすぐ隣は執務室につながるドアと、廊下につながるドアもある。だから……
声はあまり出したくないと優斗は思った。
優斗の衣服を開けて露わになった肩と、さらに胸元へと口付けは続く。
"・・・ユウトの全てに口付けたい"
ランフィスの息が優斗の肌へ直接掛かる。
"ユウトの全てに口付けてそれで"
……触れたい
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