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茶色の2-1

……… …… … 優斗が目覚めたのは日が上がって暫くしてまだ昼にはなっていない時間だった。隣を見ると、ランフィスはすでにいなかった。 (祈りの櫓へ行った?……でも、今日は執務室へすぐ行っているのかも) 正式に皇になるのは先だが、皇の代行として実務的な事は既にランフィスが執り行っていた。優斗をパートナーに迎えたという事は既にランフィスが皇になるのは時間の問題だからだ。今は、僅かな"気"しか生み出せない現皇のバスティンとそのパートナーのレイアの二人は、すでにその役割は終わっていると言えた。 それまで事務的な事は、バスティンが身体が丈夫ではなかった事もあり、あまり関わってはいなかったがランフィスに変わる今後は、その他のもちろん政治的な事にも関わるようになるだろう。 その為、ランフィスの皇の即位もまだなのに忙しいのだった。恐らく正式に即位した後、直ぐ執務的な事を執り行うのは困難なので今の内にやっているということだろう。 (俺が色々やらかしたからもっと忙しくさせてしまった) 優斗はランフィスの寝ていた隣の布団をそっと掌で触れる。 陽の光は明るく、優斗は起きて風呂に入ろうかなとか思いながらながらベッドから降りると……。 何処からか何かの声?が聞こえた。 "………!" これは……?聞き覚えのある? .

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