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伝承

…… ………… 月がいつも以上に大きく見える日の 月が真上に見える時 波のない透明な静かな水面(みなも)に 反射した月の光と その真上の月の光とを 身体のすべてに浴びる それは 月と月が呼び合う呼応を起こす 宮の奥深くにある水面 真上に見える空 その月の光射す真下に立てば ・・・・扉が開く その扉はこちら側とむこう側を分ける扉。 扉の向こう側の時と場所は人の思うままに これは、その代々の皇のみに伝えられるもののひとつであり、 皇のみにしか知らない事である そして他には…… ……… … ・

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