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衝動-8※
ランフィスのキスは優斗の首筋と胸へ行き、胸の尖りをそっと柔らかく唇と舌とで周りを触れてから……そして、キュっと指先で弄ぶように触る。
"……ッ…"
その感覚に震える優斗はランフィスの言葉に返事もできない。
"ランフィス・・そこやめて・・・やめて?"
優斗はそう言うのが精いっぱいだった。
「これは嫉妬だというのは分かってる。だけど、ずっと黙っていたのはユウトだ。私が色々勘ぐってしまっておかしくなったのも、ユウトの所為だよ?だから少し背中が痛いのはがまんして?」
"……!"
なんだか急いて早く早くもっともっとと言っているような様子のランフィスは、そのままぐっと優斗の下穿きの中へ指を入れる。
"…あ…あぅ……ッ…"
いつものような余裕がないランフィスは乱暴だった。
指を双丘奥へと挿れこむ。
"ランフィスっ!"
優斗が小さく叫ぶ。
(今日のランフィスは……優しくない)
いつものように優しくほぐすような様子もなく、何度か指を挿れて様子を見るだけで、そのまま、いきなり、優斗の腰を高く上げた。
優斗は背中が柔らかいラグにぐっと押し付けられ、下の硬い床を直接感じて背中がズキっと痛んだ。
「ランフィスっ、止めっ……」
だけど、ランフィスはかまわずそのまま雄々しくなっている自らを優斗にあてがう。
"……はぅ…!!"
優斗の中へぐっと入ってくるランフィスのもの。優斗は声も出せなく、どんどん中へ挿し入り、苦しくなって息も出来なくなる。それからしばらくそのままで、それが、落ち着いたころ、ランフィスは優斗を突き上げる。
"あ……ぁ、んっ"
優斗は声を思わず上げる。いつものような、優しい感じではなく、自分の中が乱暴にかき回されて、痛い。それが何度も何度も突き上げられ、腰を動かされて、その何度目かの時に
「は…ぁう」
別の何かのような声を上げてしまう。それからその動きとともにそれが嬌声へ変わっていった。
そうしていくうちに、優斗のほうが腰をランフィスの所へ自らあてがって、ランフィスにキスをして舌を絡める。
"俺はずっとずっとランフィスしか見てないから。だから。俺はここにいるから"
"ユウト……"
いつもの優しいランフィスの声がして、さらに激しく突き上げ……
そして再びの二人が生み出す、光
"…………ああ、こんな状態でも気の光は生まれるんだね"
そう言ったのは、ランフィスと優斗とどちらだったのか、ふたりとも分からなかった。
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