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帰還-6
「ランフィス様、闇の国へ送った間者から今、報告があったようです。ランフィス様にも確認をお願いします」
「……わかった」
ランフィスは促す。
それは、
昨日の嵐と竜巻はギオが起こしたもので、竜巻は突如として起こりそしてギオが時空の狭間へ消えた。その竜巻はまっすぐ陽の国へと向かったが、結界により、国境付近で竜巻は消された。
あの祈りの宮への旋風はその余波によるものである……ということと、
ギオが、竜巻によって時空の狭間に消えたのは、狭間から向こう側へ行き、優斗を追う。それであること。そして、
……ギオが消えて、陽の国と闇の国のバランスが崩れ始めている。
と、いう報告だった。
"ユウトが向こう側へ行ったという事を何故知られた?"
ランフィスは小さく呟く。
(何故?これは誰にも知られてはいないはず。このビィでさえ、分かってはいなかった。それに祈りの宮を狙って来たのは……)
「……ビィ、私は向こう側へ行く、後は宰相にまかせる」
今は宰相はビィとなっているから結局はビィにまかせることになるというのはわかりきっていたのだが。
「ランフィス様?!」
ビィが止めるのにも聞かずににランフィスは執務室を出た。
………
………
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