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帰還-7
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ランフィスが優斗の印に呼ばれてそして向こう側へ帰ることが出来るのは往路復路一度のみ
何度も行き来はできない。それはかつては出来たことであって、今はできない。
(出来るとしたらそれは、あの祈りの宮にある泉を介してのみだろう……。印の引き合いで、私はユウトの元へ行ける。絶対に私はユウトとともにこちら側へ帰ってくる。だけどギオが向こう側にいる。もし何らかのトラブルが起こって、ユウトが一人で帰ってくる事があるならば・・・それはおそらく、祈りの宮の泉へ再び戻ってくることになるだろう。……祈りの宮は昨日崩れてしまった……泉は無事だろうか……?)
ランフィスは急いで崩れた祈りの宮へ行く。
(まさか、ギオが向こう側へ行ったとは。何故、ユウトが向こう側へ行くことが分かった?偶然?それに、何故、狙ったように祈りの宮へ旋風が?二つともに"偶然"なんてことは……あり得ない)
ランフィスは、それは、やはり闇の国が何かしているとしか考えられないと思った。
(向こう側へ……ユウトの所へ行かないと、ギオがユウトに何か起こす前に……)
果たして……。
祈りの宮は崩れてはいたがその奥にある泉は埋もれてはいなかった。
祈りの宮が崩れた事によりさらに、地下へ続く泉への場所が分かづらくなっていたが、無事であった。わかりづらくなったのは、これはこれで、皇族以外の者へ知れることもないから好都合だともランフィスは思った。
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