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風-3

"こちら側の世界の人ではない?とは、どういう事ですか?" "私は向こう側の国……あなた方で言うところの異なる世界の国から来たのです" 何処か可笑しい人はよくやってくるから、彼も多分その(たぐい)なんだとジマはそう思った。だから、 "自分は人探しなどは出来ない。そういう能力はないから…" そう言って早々にお引き取りを願ったのだが……。だけど……彼の言う世界に興味があった。 そして、再び場面が変わって、目の前にあの泉が現れる。その彼が泉の中へ入っていく。綺麗な澄んだ水を湛えたその水面には丸い光?が見えた。 すると、ジマの周りは行き成り暗くなり、気が付くと今の自分の部屋の中にいた、だから、ジマは目が覚めたのかと思った。だけど、突如、空を飛んで陽の国へと向かって行った。 行く先はあの泉だと何故かジマは分かった。 時を変える風が吹く。 陽の国へ向かう 泉は陽の国の何処かにある……。 ……… …… … ジマはそこで気が付き、現実の世界に戻る。 「これは久々な夢見だ」 ………風が変わる。時が変わる風 今それを見るという事は。 流れが変わる時が来るということ。 時期それが来るという事。 (夢見で視たあの泉は、陽の国にあったようだった) ジマは何か思い当たることがあって陽の国の皇族を調べた。 (やはり、彼は。そうでしたか……) そして、ジマはギオの元へと行った。 ……… …… … .

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