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降る-2
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隕石は空のはるか上。宇宙の中で爆発したその大きなかけらが落ちて来たものであった。ただ、大気で燃え尽きない隕石の多くが、落ちて来たこととなった。
闇の国は、隕石によっての被害が陽の国以上のものであった。さらに、今、ギオが向こう側への狭間へ落ちて行き、生死不明であるということと、続くジマの不在で闇の国は混乱していた。
ギオが消息不明という事は、当初、公には知れてはいなかったが、時期に知れる事となった。
闇の国では、継ぐ者である皇子のギオが一番の力を持つ。今の皇は既に、その力が落ち病であるという、実権はギオが持っていた状態であった。
闇の国の継ぐ者となる資格は、それは、はっきりと身体の何処かに継ぐ者となるべく文様(聖痕)が現れる事であった。
ギオの場合はそれがはっきりと顔に現れていた。文様は、力を持つ者としての現れである。
そしてそれは継ぐ者の資格であり強い能力を持つ証でもあった。それは、より力の強い魔導士との総合力により強力になるものであった。
だから、ギオは常にジマを傍に置いていた。
だがその二者ともいない。
文様の出た者だけが、皇の継ぐ者となるが、今、その資格のある者は闇の国にはいない状態であった。
その場合は、一般的な貴族と同じように、普通に血筋順となる。それでいくと、ギオの兄がそれにあたるが。
文様がないギオの兄は力を持たない。
今のこの状況の闇の国の混沌をどこまでまとめることが出来るかは未知数であった。
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暫くして、以前より言われていた通り世間には落ち人らしきものが現れたという報告が、ランフィスと優斗の元へ入って来た。
ただ、優斗の時代の者らしき者は、そこにはいなかった。
少なくとも、ランフィスと優斗には報告は上がって来てはいなかった。
「やはり、時代の違う場所へ現れるのでしょう。この落ち人達は何処かの時代から飛んできた者たちでしょう。時と場所は、落ち人には選べないのです。これで、よりその事実がはっきりしました」
ビィはそう言った。
そしてそれから、数日後、闇の国からの使者がやってきた。
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