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使者-1
……
………
……闇の国からの使者。
それは、闇の国から今までの事を先非とした。国交の復活とそして和平の申し入れであった。
闇の国はギオが実質生死不明の状態な事、そしてジマも行方不明の事実。
二国間の争いの発端となっていた世代は先代の皇までであった事。
そして、今回の隕石によっての被害が闇の国は甚大であったのを踏まえての物であった。
さらに言えばその被害への支援を求めたい為でもあった。
闇の国側としては苦渋な事であるが、ただそんな事は言っていられない程困窮している。
元はといえば、二国間は元々はそんなに仲の悪いこともなかった。魔導士の交流などはさかんであった。
それが先々代ぐらいから、徐々に闇の国が日の光への対処をし出し始めてから関係が悪くなっていた。
けれども、それは今の皇までの話。その今の皇が病で倒れている今、その実権はギオであったが、継ぐ者であるギオは元々陽の国との争いは興味もなかった。
それは、ギオのいない今その継ぐ者はギオの兄であるゲンオになるがそれは同じことであろう。
闇の国の代表役人数人が陽の国へやってきて会議が執り行われた。
そして長い話し合いは数日続いた後、終結した。
ランフィスはもちろんその間中、優斗には会わずずっと話し合いを続けていた。
優斗は闇の国と陽の国の確執の原因は、以前、ギオから聞いた事は、闇の国が闇のみだけではなく日の光の元にも覇権を取りたい事が発端というのは知っていた。
闇の国側の問題があるようには思えるが、それは陽の国側からの言分であって、闇の国側では大義ある故でそれを邪魔しているのが陽の国という事になる。
優斗は、それよりも心配だったのは時空の狭間での争いの事だった。ランフィスとギオが戦って、結果的にギオを狭間に落としたということになってしまったからだ。
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