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闇の国との終結-1
……
………
話し合いが終結したその日、ランフィスは優斗の元へは来なかった。
「ランフィスはまだ忙しいのか……」
ふと寂しげに独り言を言う優斗。
話し合いは終わったとはいえ、それからの事がある。未だ忙しいのだろう。
優斗はランフィスが側にいない事に不安になりながらすごしていた。
そうして、それから暫く経った日の朝早くの事だった。
優斗は、部屋の中へ開いている窓から僅かにそよぐ風をとても心地よく感じながら目をぼんやりと開いて、しばらくベッドの上ですごしていた。すると、部屋のドアが開く音と、ベッドの側へ近づく足音に気がついた。
優斗は急いで起き上がる。
「ランフィス?」
ランフィスがいた。
「おはよう。ランフィス、やっと会えた」
「本当に。忙しかったからね。すまない」
近づいてきたランフィスに優斗は抱き着いて、
……やっと、こうやっていられる……
そっと小さく囁いて目を瞑る。
「……ユウト?」
優斗のそんな様子に少し驚いたランフィスだったが彼もそっと優斗を抱きしめ返す。
「……ユウト、前、言ってたね。私とこうしていると安心するって。私もそうだよ…安心するよ」
……それに、ずっとずっとユウトの顔を見れなかったから
ランフィスは小さく呟いてから
「ユウトが足りなかった」
そう言った。
「何?それ?」
くすくすと優斗は笑ってしまった。
「そう、ユウトとこうしていると。とても良いんだ」
「……俺もね。ランフィスの顔が見れてなかったから。足りない。それにとても、怖かった」
「怖かった?」
「うん、闇の国の人たちと話し合いって。どうなるんだろうって」
優斗はそれまでの不安な気持ちを言う。
「優斗に話し合いの途中でも話せたらよかったんだけど、それは出来なかったから……すまない」
「……それは仕方ないよ。こういう国同士の話し合いは秘密裡に行われるものだし……」
……だから仕方ない。
優斗はそう自分に言い聞かす。
「……いちばん最初にユウトに話しておきたいことがあるんだ」
ランフィスが突然改まって言う。
「何……?」
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