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闇の国との終結-2
「この私が、大陸を代表する国の皇になるよ」
「……?え?でも、今もそうなんじゃないの?」
「……今までは陽の国と闇の国との二国がそうだったのだけれども、今、闇の国の皇はすでに力を失って、後継者のギオがいない今は、力を持つ後継者がいない」
「でも、ギオにはお兄さんがいたでしょ?」
「ああ、彼は後継者になるべく証がない。文様…聖痕が身体に出たものが、闇の国では継ぐ者になるんだが、彼には無い」
「文様?ギオの顔にあるあれ?そうなんだ。印 と同じ意味合い?」
「印は皇とそのパートナーとの互いに持つもの。だけど、闇の国の文様は皇である証で、それを持つものが特別な力を持っている。そして……より強い魔導士を僕 にしてさらに力が強固になると言われている・・・だが、」
「それが、ジマ?」
「それは……ギオも不在だが、ジマもいない。部下の魔導士にギオを捜索すると言ったきりそれからいなくなったと聞いた」
それは……
優斗は、ジマからの手紙でその事を知っていたが、手紙の事を少し迷ったがランフィスに話すことにした。
「……ジマから手紙を貰った。ギオの行方を知らせた事を感謝していた」
ジマは、夢見によって向こう側への道になるのが陽の国の泉であると知っていた。
だけど、その事は誰にも知れてはいないことであった。しかし、優斗の手紙には書いてあったのだ。
「……それで、向こう側へ行くって書いてあったんだ。ジマは向こう側の人だった・・」
ランフィスはそれを聞いて暫く考え込んで言った。
「……落ち人であったのではないかと聞いてはいたが、やはりそうであったか。同じようにビィにも手紙があったようだ。彼も向こう側へいたことがあったから何らかの言伝があったのかもしれない・・・」
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