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声-2
…
……
その声を聞いた瞬間に、
……パっと優斗は目を開く。
そこは優斗の部屋であった。
(…今、何を見たの?え?何処かにいた?)
「夢?・だったの?」
"……皆、我を神と呼ぶ・・・"
夢?の中での声を思い出す。
(神様?の声を聞いた?だけど、何人かの声がした……)
気が付けば、ベッドの脇でランフィスが優斗を心配そうに見つめて椅子に座っていた。
「ユウト、目がさめた?」
ぼんやりしていた優斗の頭の中が動き出す。
「俺、気を失ってた?」
「気の放出を大量にしてしまったようなんだ・・・」
「だからあんなに……今までにない光が出てた」
「止める事が出来たらよかったのだが……皇とそのパートナーには気を生み出す力があってもそれを止められないんだ……」
「……そう、だよ。生み出す事を止めるのは、そんな事は本末転倒だし」
「……だけどユウトの体力が・・・ビィにもらったこのブレスレットに強い気の放出を抑えるようにして貰えればいいけれども」
そう言って前にビィから貰った黒曜石のような石のブレスレットを再び優斗の腕に付ける。
(これは気の引き合いを必要以上にしないようにするものだったけど・・・)
最近は優斗が向こう側へ行ったりランフィスもこちら側と向こう側へも行ったりしていたのもあったので、ブレスレットは外していた。
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