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神々しいもの-4
「ユウト、ほら、見て?」
暫くしてから、部屋へランフィスが戻って来たが、その手に琥珀色の宝石みたいな何かを持っていた。これは優斗の両親に渡した映像を映し出す石と同種のものであった。
以前、動画は録画できなくて、画像のみの保存しか出来なかったのが、今は画像のみではなく録画して映像を残せる。
まだ、そんなに数多くはなかったが、ユウトの両親に渡したものは、それの初期のものであったようだ。
そこには、式典の様子が映っていた。
そこに映し出されたランフィスは、即位式の時も思ったけれども、すごく美麗で実際になにかの絵のようだった。よく美人は三日で飽きるとかいうけれども、いや飽きるなんてことあるんだろうか?と思う。
だけどね、こうやって、動画とかで見ると、改めて美々しい。映像のほうがよりそう感じると優斗は思う。
優斗が見とれていると、
(……油断した。ランフィスに呼ばれている所だ)
今映し出されようとしているのは、檀上で優斗を呼んでいるその場面だった。
(でも実際なんでランフィスは自分を呼んだんだろう)
自分の姿は、白いひらひらの服を着た性別不明な人になっていた。本当に落ち込むし、実際みたくないとか優斗は思ってしまう。
だけど、ランフィスは、
「本当にユウトはこうしてみると綺麗だよ。天使みたいだ」
そんなことを言っている。
天使みたいって・・・。
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