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第21話
四人の先輩は、山口、錦木、大久保、赤川というのを、本日初めて知った。
「美夜ちゃんはホントちんぽ大好きな淫乱だよなぁ」
赤川が俺の口にちんこを突っ込んで言った。俺は膝立ちで赤川のそこに顔を埋めて、甘い汁が滲むたびに吸い付いた。
前回と同じ部室だ。男ばかりの運動部だからか、埃っぽい室内は独特の汗臭さが不快だが、一度スイッチが入ってからは気にならなくなった。
「まつげ長いな。せっかく可愛い顔してんだから、メガネやめて前髪切ればいいのに」
赤川の手が俺の頭を撫でて前髪を攫う。見上げると、艶っぽい瞳の先輩と目があった。
「んぁ…せんぱいの、おっきくなったぁ…」
「エロい顔で見つめられたら、なぁ?」
「おいひ…もっと出して、先輩の、もっと」
俺の口に入れて、舐められて、見つめるだけで感じてるんだと思うと、なんか変な感情が湧いてくる。嬉しい……なんて思っている。
俺はどうしてしまったんだろう。あんなに嫌だったのに。だんだんと慣れてしまったのか抵抗感が無くなってきた。危険だ。
これは生きるために必要なんだ。イヤイヤしていても、やらないといけないのだから受け入れよう。どうせやるなら、おいしくて気持ちいい方がいいよな。
もっとおいしいくするには、どうしたらいいんだろう?
もっと気持ちよくなるには、どうしたらいいんだろう?
俺の思考なんて単純なのだ。
「ふ、ぅ…ん、んん、はぁ」
赤川がふぅふぅと息を吐くのに合わせて、徐々に強く吸い付いていく。喉の奥、上の方を擦られると、ジンワリと快感が込み上げてくる。フェラで感じたことなかったはずなのに、もうそんなこと言ってらんない。
「美夜ちゃん…それは反則だわ」
「エロすぎ」
先輩たちの声にも、身体がビクビクと反応してしまう。何を言われてももうダメだった。
俺は片手を動かして、自分のベルトを外してデニムと下着を下げ、少し硬さを持ち始めたそこに触れる。自慰なんてそんなにしたことなかったのに、一度触ってしまえば抵抗もなった。
「ん"、ふ、んんっ」
グチュ、ヌチュ、と先走りに濡れる自分のが、卑猥な音を立てる。手を動かすのを止められないどころか、より強く上下に扱く。
口の中で、先輩のがどくどくと脈打ち、先輩がうっと呻いた。途端に喉に熱くて甘いものが流れ込んできて、俺はそれをゴクリと飲み込む。
「ぁ、おいひ、あまぁい…俺もでちゃ、ぁ、ああっ」
ガクガクと膝が震え、地面にぱたぱたと体液が落ちる。
「フェラして、自分で自分の扱いてイったんだ?」
「ガチで変態じゃん」
そうです。俺は変態なんです。淫魔だということを知らない先輩たちからすれば、俺はただの変態なのだ。まあ、もうそれでいいや。だって今こんなに気持ちよくて、おいしいのが目の前にあるのだから、変態でも淫乱でもなんでもいい。
「次おれな」
錦木が赤川と場所を変わる。すでにフル充填済みのちんこが、俺の頬をペシペシと叩いた。舌を出してそれを追う。
「せんぱいの、もう大きくならない?」
「え?」
「ちいさめ、ぁうっ!?」
錦木が俺の頭をパシリと叩いた。
「おまっ、先輩だぞ!?」
顔を赤くして怒る錦木に、ほかの先輩たちがゲラゲラと笑った。
「そうだぞー、美夜ちゃん失礼だぞー」
「小さめって!マジウケるんだけど」
「美夜ちゃんはエッチな時は正直なんだなぁ」
「笑うなって!!」
錦木が怒鳴った。その怒りをぶつけるように、俺の口に容赦なくブチ込んで、髪を両手で掴んで無理矢理前後に動かし始める。
「ガハッ、ん、ん"んっ、ぶ、〜〜〜〜ッ」
「気にしてんだよ!」
「小さめで鬼畜って、最低だな」
「うっせぇよ赤川!!」
ヒーヒーと笑いのおさまらない先輩たち。しばらくして、錦木も俺の喉に吐き出した。
「ゲホッ、ぅ、んぐ」
「かわいそうー」
「苦しかったよなぁ美夜ちゃん」
「それでもちゃんと飲み込んでくれるんだから可愛いよな」
先輩たちの言葉を聞いている余裕はなかった。酸欠でボーッとていたからだけど、そのフワフワした頭が、言葉を理解することをやめてしまったかのようだった。
足りない。なにかが足りない。出したいのに出せない。もどかしい。
俺の頭の中は、必死でその何かがなんなのかを考える。
……そうだ。わかった。
「せ、せんぱい…おねがいっ、おしり触って」
自分で自分が何を言っているのか、残念だけどしっかり理解していた。理解したうえで、剥き出しの尻を揺らしておねだりした。恥ずかしいとか、そんなこともうどうでもよかった。
自分で前を触っても足りないのなら、もうそこしかない。考えただけで、自分のちんこからダラダラと先走りが垂れるのがわかる。
「あれ?今日は口だけなんじゃなかった?」
大久保がいじわるな笑顔を浮かべて言った。
「っ、あ、そう、だけど」
「物足りなくなっちゃったんだ?」
「ぅ、ん」
「じゃあ、ちゃんとおねだりしなきゃなぁ?」
山口が長い指で頬を撫でる。ぞくりと背筋が粟立った。
「お、れの、お尻…きもちよくしてくださ、ぃ」
「どうやって?」
「ゆび、ゆびでっ」
「いいよ」
心臓がドクっと脈打つ。期待に息が上がる。
ローションあったっけ?という、先輩の声がどこか遠くで聞こえる。
次の瞬間には、尻の間にぬらりと独特の感触がして、俺は四つん這いのまま尻を自ら高く突き出した。
「ぁ、ああっ、ん、ひぁ、あ」
グリグリと内壁を押すように、指が奥へと侵入してくる。誰の指かなんてどうでもいい。いきなり2本入れられたことにも、文句を言っている余裕はなかった。
「美夜ちゃん、ここ柔らかくなってるけど、自分で触ってる?」
「し、してな、あっ、さわってないっ」
「じゃあもともとこっちの才能があったんだな。普通こんなんならねぇよ」
ぐりっと腹側を押され、ひくりと喉がなった。
なんの才能だよ?そんなんいらねぇと思った。普通でよかったのに。
ああでも、もともと普通じゃないのだ。淫魔の血が流れてるとか言われて、男の精液がないとダメになって。
普通じゃない。淫魔だから。だから、同性にこんなことされて、自分でおねだりなんかして。平気でそういうことができるのもまた、淫魔だからなのだとしたら、普通でいることのほうが無理だったのかもしれない。
「せ、んぱっ、あ、ああっ、そこもっとさわって!!ぅああ、でちゃう、でちゃうっ!!」
先輩の指が良いところばかりを叩く。大きすぎる刺激に体は逃げようとするのに、逆にもっともっとと尻を押し付けてしまう自分もいる。
もう少し、というところで、先輩は指を引き抜いた。
「あ、ぇ?」
戸惑いつつ後ろを見やる。俺の尻に指を入れていたのは大久保だった。
「指だけでいいの?」
口角を上げて不敵に笑う大久保に、俺はまたゾワゾワしたものを背筋に感じた。
「ぁ…」
「美夜ちゃんの好きなの、なんだっけ?」
そりゃあもちろん、答えなんて決まってる。
「せんぱいの、おっきなのすき…」
「なに?」
「ちんぽいれてっ、お、おくまで、掻き回してっ」
先輩が俺の頭を優しく撫でる。その心地良い感触に目を閉じる。
「美夜ちゃんが満足できるかわかんねぇけど、できるだけ頑張るな」
優しい声音。でも、尻に侵入してきたそれは優しくない。
「あ"ああっ、ひ、ぅ、あ、ああ、おっきいよぅ!」
腹の奥がいっぱいっぱいだ。相変わらず圧迫感に吐きそうになるけれど、それがどうしようもない幸福感をもたらす。
「おなか、いっぱい!せんぱいのでいっぱいっ!」
「もっと奥までいっぱいにしてやるからな」
大久保が俺の体を反転させ、膝の裏を持ち上げる。腰が折れそうなほど体を折り曲げて、上から突き刺すように腰を落とす。
「っ、ぁ、くる、し…い"、ぁ、あぐ」
自分の苦しげに喘ぐ声と、先輩たちの荒い息遣いが部室内に充満している。甘い匂いは、先輩たちが俺に興奮している証拠だ。
「美夜ちゃん、大久保ばっか相手してないでさ、こっちも遊んでよ」
喘ぎすぎて垂れ流しになった唾液を拾ったちんこが、そのまま口に入ってくる。とても甘い。おいしい。尻も口も、腹の中も全部気持ちいい。
気分が良かった。先輩たちがいれば、俺はもう食事に困らないかもしれない。それに、めちゃくちゃ気持ちいい。
先輩たちとは、好きでもなんでもないからこそ、楽に付き合っていけるかもしれない。
というのは建前で。
正直に言おう。
複数プレイにハマりつつあるだけです。
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