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第4話
BLを外れた描写があります
(女×男)
ダメな方は止めて下さい
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姫は犬に髪を梳かせていた。
犬と言っても人間だ。
だが、姫が拾い、犬にした。
姫の身の回りを守り、姫を楽しませるためだけの生き物。
姫が美しいモノが好きなだけあって犬も美しかった。
古の英雄を思わせる長身の彫刻のような身体に、無表情なまでに整った顔。
だが、その指は細心の注意をはらって動き、姫の髪に触れる喜びを隠していない。
時おり、姫の絹のような赤い髪に唇を落とさずにはいられないのだし。
この犬は姫に触れ、触れられることだけが無常の喜びなのだ。
それだけしか考えていない。
姫はあの犬と毎晩寝ている。
そう噂されるのは事実だ。
姫は犬で楽しんでいる。
命じればいくらでも舐めつづけ、いくらでも姫が望むままイカせるように仕込んだのも姫だ。
犬だから楽しめる。
人間なら、色んな思惑を見透かさなければいけない。
楽しむどころじゃないのだ。
大体こんな僻地に流されて、他の何で楽しめというのか。
王位継承権を剥奪たされた王女。
僻地で死ぬだけの存在。
だが、そんな日ももう終わりだ。
姫は微笑んだ。
「姫、玉座は汚れました」
黒衣の男が音もなくあらわれ、報告した。
犬は反応しない。
気にすることなく姫の髪を梳き、髪に唇を這わせている。
姫には危険でないとわかっているからだ。
膝もつかないが、姫は気にしてない。
礼儀など無用。
「我が身をここへ落とし、母上を苦しめた者達はこれで消えたな。アレはどうだった?聖王などと二度と言われない程に狂ったか?」
姫は男に聞いた。
「傭兵相手にイカせてくれ、と何度も叫んで自ら腰をを振り、果てておられました」
男は表情さえ変えずに言った。
「母上が使われた香油だ。あれは尼僧も狂う。母上の屈辱を思い知るがいい。国母の身分を奪うために、母上をそうしたように、あの女の息子もそうなった。そして、母の娘がやり返したのだと国中にふれまわれ。汚れた手で王位につこうとした王妃とその息子は、正当なる王女の手によって復讐を果たされ、粛清されたとな」
姫の言葉に男は頷いた。
「王都は制圧済みです。早いお帰りを」
「いや、ゆっくりいこう。予定通り、王妃一派の粛清、そして、奪った財を民に撒け。何なら民に王妃達を襲わせて楽しませてやれ。民にも娯楽は必要だ。それに踏みにじられてきたのだ、踏みにじらせてやれ。行き過ぎないようにコントロールはしろ。一番盛り上がった頃に私は帰ろう。王として」
姫は楽しそうに言った。
楽しい。
積み立てた計画が成功するのはとても楽しい。
「では、王都でお待ちしております」
男は音もなく走り去った。
犬は気にもとめない。
ひたすら姫の髪に唇を落とす。
「犬」
姫は呼んだ。
甘い声だった。
犬は主人の声だけに反応する。
美しい顔で姫の命令を待つために、姫を覗き込む。
「舐めろ」
姫は命じた。
犬は嬉しそうに命令に従った。
美しい英雄のような容貌を持つ青年は、まだ少女のような面影をもつ王女のドレスの中に潜りこみ、そこを舐め始めたのだ。
姫は吐息をもらす。
犬の舌はお気に入りなのだ。
「お前とこうして過ごすのも・・・悪くはなかったのだがな・・・ああっいい、いいぞ。上手く舐めたら・・・褒美に挿れさせてやろう」
姫の言葉に、犬の舌音が大きくなった。
可愛いものだ。
姫は笑った。
さて
弟をどうするか。
姫は考えを巡らせながら、舌の感触を楽しんだ。
もはや誰にも王とは望まれないだろう。
あんな姿をみせつけられては。
むしろ。
生かしておいて、その惨めさを見せつけることにこそ価値はある。
「犬。お前は可愛いな。お前なら、どれだけ人がいようが、私の命じるままに何をされてもそれを何とも思わないのだから」
姫はドレスをたくしあげ、股間に必死で顔を埋める犬の髪を撫でた。
粒を吸われて背中をそらす。
「いいぞ・・・もっと・・・」
姫は誉めてやる。
「これから忙しくなるからな・・・その前に存分に・・・」
姫は中に入ってくる舌を味わう為に腰を自ら動かし始めた。
「犬。お前は犬だ。だから最期まで・・・私と一緒だ」
姫の囁きは甘かった。
犬の姫の白い尻にまわされた手が震えた。
犬は喜び、主人の命令に懸命に答えようと、さらに姫のそこを貪った。
姫は笑いながら、弟は今どうしているのかを考えて、さらに興奮した。
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