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第4話

  BLを外れた描写があります  (女×男)  ダメな方は止めて下さい ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※  姫は犬に髪を梳かせていた。  犬と言っても人間だ。   だが、姫が拾い、犬にした。  姫の身の回りを守り、姫を楽しませるためだけの生き物。  姫が美しいモノが好きなだけあって犬も美しかった。  古の英雄を思わせる長身の彫刻のような身体に、無表情なまでに整った顔。  だが、その指は細心の注意をはらって動き、姫の髪に触れる喜びを隠していない。  時おり、姫の絹のような赤い髪に唇を落とさずにはいられないのだし。    この犬は姫に触れ、触れられることだけが無常の喜びなのだ。  それだけしか考えていない。    姫はあの犬と毎晩寝ている。  そう噂されるのは事実だ。  姫は犬で楽しんでいる。  命じればいくらでも舐めつづけ、いくらでも姫が望むままイカせるように仕込んだのも姫だ。  犬だから楽しめる。  人間なら、色んな思惑を見透かさなければいけない。  楽しむどころじゃないのだ。  大体こんな僻地に流されて、他の何で楽しめというのか。  王位継承権を剥奪たされた王女。  僻地で死ぬだけの存在。    だが、そんな日ももう終わりだ。  姫は微笑んだ。  「姫、玉座は汚れました」  黒衣の男が音もなくあらわれ、報告した。  犬は反応しない。    気にすることなく姫の髪を梳き、髪に唇を這わせている。  姫には危険でないとわかっているからだ。    膝もつかないが、姫は気にしてない。  礼儀など無用。   「我が身をここへ落とし、母上を苦しめた者達はこれで消えたな。アレはどうだった?聖王などと二度と言われない程に狂ったか?」  姫は男に聞いた。  「傭兵相手にイカせてくれ、と何度も叫んで自ら腰をを振り、果てておられました」  男は表情さえ変えずに言った。  「母上が使われた香油だ。あれは尼僧も狂う。母上の屈辱を思い知るがいい。国母の身分を奪うために、母上をそうしたように、あの女の息子もそうなった。そして、母の娘がやり返したのだと国中にふれまわれ。汚れた手で王位につこうとした王妃とその息子は、正当なる王女の手によって復讐を果たされ、粛清されたとな」  姫の言葉に男は頷いた。  「王都は制圧済みです。早いお帰りを」  「いや、ゆっくりいこう。予定通り、王妃一派の粛清、そして、奪った財を民に撒け。何なら民に王妃達を襲わせて楽しませてやれ。民にも娯楽は必要だ。それに踏みにじられてきたのだ、踏みにじらせてやれ。行き過ぎないようにコントロールはしろ。一番盛り上がった頃に私は帰ろう。王として」  姫は楽しそうに言った。  楽しい。  積み立てた計画が成功するのはとても楽しい。  「では、王都でお待ちしております」  男は音もなく走り去った。  犬は気にもとめない。   ひたすら姫の髪に唇を落とす。  「犬」  姫は呼んだ。  甘い声だった。    犬は主人の声だけに反応する。  美しい顔で姫の命令を待つために、姫を覗き込む。    「舐めろ」    姫は命じた。    犬は嬉しそうに命令に従った。  美しい英雄のような容貌を持つ青年は、まだ少女のような面影をもつ王女のドレスの中に潜りこみ、そこを舐め始めたのだ。  姫は吐息をもらす。    犬の舌はお気に入りなのだ。  「お前とこうして過ごすのも・・・悪くはなかったのだがな・・・ああっいい、いいぞ。上手く舐めたら・・・褒美に挿れさせてやろう」  姫の言葉に、犬の舌音が大きくなった。  可愛いものだ。  姫は笑った。  さて  弟をどうするか。  姫は考えを巡らせながら、舌の感触を楽しんだ。  もはや誰にも王とは望まれないだろう。  あんな姿をみせつけられては。  むしろ。    生かしておいて、その惨めさを見せつけることにこそ価値はある。  「犬。お前は可愛いな。お前なら、どれだけ人がいようが、私の命じるままに何をされてもそれを何とも思わないのだから」  姫はドレスをたくしあげ、股間に必死で顔を埋める犬の髪を撫でた。  粒を吸われて背中をそらす。  「いいぞ・・・もっと・・・」  姫は誉めてやる。  「これから忙しくなるからな・・・その前に存分に・・・」  姫は中に入ってくる舌を味わう為に腰を自ら動かし始めた。  「犬。お前は犬だ。だから最期まで・・・私と一緒だ」  姫の囁きは甘かった。  犬の姫の白い尻にまわされた手が震えた。    犬は喜び、主人の命令に懸命に答えようと、さらに姫のそこを貪った。  姫は笑いながら、弟は今どうしているのかを考えて、さらに興奮した。              

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