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偽りの窓の外 18

───…しかし、想像と現実というものは、全然違うということを、俺は突然思い知らされることになる。 それは和臣に彼女ができて、鬼門だった1か月を難なくクリアし、2か月目が過ぎようとした時だった。 心のどこかでは、またすぐに別れたと聞くだろうと思っていたのだが案外うまくいってるようで、俺は内心複雑だった。 夏休みに入り、受験色も一層強くなっていた。 慌ただしく過ぎていく毎日の中、相変わらず仲の悪い両親のせいで家の雰囲気は最悪だったけど、和臣とは時間を作っては一緒に勉強したりして過ごしていた。 そして夏休みも残り半分となった頃。 今日も俺は和臣と勉強するためにファーストフード店にいた。 朝から和臣はどこかそわそわとしていて気になったが、特に指摘することなくいつも通りに勉強をして、お互いに今日のノルマをクリアしたあと、残った飲み物を飲みながら少し喋っていた。 「夏休みも、もう半分じゃん」 「そうだな。2学期始まったらまたうるさく言われるんだろうな」 「陽斗はまた進路指導だろ?」 笑いながら言う和臣とは対照的に俺はうんざりした表情になる。

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